作品紹介
秋を繰り返した先の夢に辿り着く、その日を目指して。
かつて、人々は闘争をした。
『保持者』と呼ばれる人工DNA“XNA”を組み込まれた異能者達と、普通の人々の対立は、『保持者』側の敗北で終結を迎えた。
最後の学園闘争の中心にいた人物【原島ちはや】は、その責を問われることとなる。
隔離追放の処分を受けて辿り着いた先は、北海道の街『ルルラン』。
量子爆弾の爆発という大事故により、全ての可能性を殺された場所。
この街の人間は皆その形を失い、生きていながら死んでいる。
影のような幽霊のような存在『WSP』となって、同じ時の中を延々とループしていた。
ひたすらに繰り返される、ゴールの見えない日常。
秘匿されている学園からの卒業条件を探して、変化を求める異能者達。
そして目にする、ルルランの現実。
「世界を変えたい」と願う気持ちが再び熱を帯びて、この街を救う決意をする。
ルルランの変化に必要なものは「前に進みたい」感情であるという仮説に至り、
マンガからヒントを得たちはやは「全力でラブコメをする」ことを提案する。
困惑しながらも賛同するメンバーは、それぞれの持ち味を活かしたイベントを経て、
日常生活を恋と友情に溢れた青春の日々へと変化させていく。
そして、大掛かりな王道イベントである学園祭の発案。
学園祭の準備を進めながら触れ合う時間の中で、少しずつ開いていく過去の傷跡。
闘争を経て、仲間の保持者達の未来を奪ってしまった【伊橋歩】の苦悩。
自らの保持者としての能力で、意図せず多くの人を殺してしまった【小高柚月】の後悔。
保持者としての欠陥と、自覚のない二重人格のような症状に苦しむ【土織キス】の哀傷。
記憶を失う前は猟奇殺●者であったという事実を抱える【佐々木沙織】の困惑。
ルルランと自分達を変えるため、苦しみながら、傷付きながら。
ちはやは彼女の手を取り、この街の真実を追い求める。
秋を繰り返した先の夢に辿り着く、その日を目指して。
キャラクター
頑張り屋で真面目な幼馴染
伊橋 歩 (いはし あゆみ) CV:有栖川みや美
どんなことも真面目に考えて真剣に取り組み、ベストを尽くす。
自分が先頭に立って責任を背負い込もうとしてしまう、損な性格。
そんな性分が災いして、過去に主人公と起こしたとある事件での失敗を心のどこかでいつも気にしている。
写真撮影が趣味で、いつもカメラを持ち歩いている。
自分がどういう人間であったかを記録するための『生きた証』を残し続けていく。
天然ボケで変に前向きな女の子
小高 柚月 (こだか ゆずき) CV:杏子御津
幼い頃、一人の人間として責任の取りようがない大きな事件を起こしてしまった過去を持つ。
その影響からか、人類は絶滅した方がいいのではないかという考えを持ち、
出会う人に本気で去勢を勧めるようになる。
ムードメーカー的な存在で、物怖じしない+前向きというポジティブの塊。
人間から外れてしまったかもしれない少女
土織 キス (どおり きす) CV:沢澤砂羽
生まれてからずっと入院続きで、体中をいろいろと改造されたために、
一部の人々からは『人間外』という烙印を押されている。
電気や機械のことに詳しく、レールガンの作成という物騒な趣味を持つ。
他にも原付の盗み方など、およそ日常生活の役に立たない知識や技術に詳しい。
エッチな話が苦手で、聞かされると真っ赤になって硬直してしまう。
猟奇殺●鬼かもしれない女の子
佐々木 沙織 (ささき さおり) CV:風音
記録の上では殺●を犯しているらしいが、真偽は誰にもわからない。
その理由は、沙織自身も答えを持たない——記憶喪失が原因。
殺●にためらいがなさそうな言動はよく見せるが、果たして……。
自分の大きなおっぱいをどうやって芸術的に揺らすか、ということに並々ならぬこだわりを見せる。